◆地震、雷、火事、? 

 昨年の3月11日午後、東北地方三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震が発生し、すさまじい破壊力は最大震度7の激震となり太平洋沿岸をのみつくす巨大津波は東京電力福島第一原発の事故を引き起した。
 宮城、岩手、福島の東北三県を主として、死者・行方不明者約19,000人、全半壊の建物約30万棟に至った。
 西日本に住むわれわれは、あの日の巨大広汎な惨状を適格早急に把握しきれなかった。
 激震と津波の襲来にどう対応したか、子供たちは老人は生死の分れ目にほんろうされたという。
 私たちは未曽有の大震災がもたらした途方もない混乱に希望を捨てず、屈することなく懸命の努力を積み重ねばならぬ。
 北海道から九州まで日本列島は古代から現代まで地震と火山噴火の史実を共有する天災・地災列島である。
 火山の活動や断層、陥没などによって大地底が震動する。地学では地球内部の場所である程度以上の震動が起り地震波が発生した個所が震源地である。
 地下深くに存在するマグマが地殻の分割部や弱部分に沿って地表に噴出し溶岩などの噴出物が堆積したものが火山であり、その時点での活動の有無によって活火山、休火山、死火山の別がある。
 山口県の場合は東南九州の霧島火山系から九重火山系を経て日本海へと通じる火山系体上にあって旧阿武郡一帯の西北部に火山脈系があり東部は須佐の高山(532.8m)から日本海上を萩市北部にまで至り、大島、櫃島、尾島、相島、肥島、羽島は萩市に合併する以前は太古の火山活動により隆起した島々と伝承されてきた。また日本海に突出した萩市虎ヶ崎には死火山の火口が残って天然記念物に指定され、山口県も火山列島の史実が現存する。地震西域圏の親父さん達壮健であれ。


(平成24年3月25日発行第24号掲載)