菜香亭の歴史
明治時代の増改築
料亭菜香亭は明治20年(1887)の洋食堂新築(※「洋食堂オープン」参照)の後、明治時代は明治26年(1893)[1]と明治34年(1901)[2]と明治36年(1903)[3]に増築しています。
それだけ繁昌していたというのがうかがえます。


明治34年に新築した新館2階の広間です。
神前結婚式の飾りつけを撮影したものです。

[1]明治26年(1893)の増築
明治26年の増築図全体(大正15年頃料亭主人作成絵図より)

参道の右側の拡大図

76畳の広さ

明治26年の梁

[2]明治34年(1901)の増築
明治34年増築全体図

このときの改築で大きく姿を変え、のちの形の基本ができました。
下記全体図(大正15年頃料亭主人作成絵図より)をご覧のとおり、左端に八坂神社参道が移動しています。
創業当初の建物を取り壊し、その部分を参道にあて、元の参道の地を取りこむことで分断していた土地を一つにまとめています。
さらにこれまでの建物の左側に、つながる形で新館を増築しています。
新館拡大図1階

新館拡大図2階

また図の下部の部屋は、後の使い方から考えて、従業員の居住部ではないかと推測されます。
[3]明治36年(1903)の増築
明治36年増築図全体(大正15年頃料亭主人作成絵図より)

明治36年増築図拡大

また庭に木を植えており、現在の庭の基本がこの頃にできたのではないかと推測されます。
明治36年の梁
